「メタバースの原風景」の開催意義について

秋も深まり、「メタバースの原風景Ⅳ´」のアワード応募作品が、ちらほら届き始めました。

作品を持ち込まれたアーティストさんとの会話の中で、「なぜこれを開催しているのか?」と、よく問い合わせを受けるので、どんな思いでこのアワードを主催しているかを、少しだけお伝えしたいと思います。

2021年12月、

「アート業界にトランスフォーメーションと革命を起すべく、キュレーションしました」

こう宣言して「メタバースの原風景」は産声をあげました。初回は六本木のスペースビリオンで催したプライベートセールでした。作家の先生方に一から教わりながら、なんとか無事に初回を終えることができました。なんと、会期中に3回も来場して購入してくださったお客様もおられました。

この頃には、3月・6月・12月にポップアップ展を開催して胆力をつけたいと願っておりましたが、なんとか一回一回開催するのがやっとでした。

【動画】https://youtu.be/HgrRuL683po

2回目の2022年3月は、桜咲く大阪・靭公園前のスタジオメゾンダールで開催。この時点で動画を活用したギャラリーの開廊を前提にしていたので、会期中に動画の撮影を行い、会場に来られない方々にも作品をお見せすることができました。

動画は配信先である中国の方々に向けて翻訳した動画になっています。その動画の中でも紹介した言葉があります。

「創造的なものことをするのは「無名で」「若くて」「貧乏」である」という毛沢東の言葉です。

そこで私は考えます。それらの創造的なものことも、必ず物事には原型がある、と。

突然変異もあるかもしれませんが、脈々とつながり続けたイメージの原型、それこそが、「原風景」だと思っています。進化した先には、この原風景が忘れ去られることが多々あります。黒電話のかけ方や、カセットテープなどがあてはまるのではないでしょうか・・・・?

「メタバースの原風景」は、仮想空間メタバースが、アートの空間として拡張拡大した際に、

「あれ? これの原風景って、どんなんだったっけ?」というふりかえりや、

その原型を楽しめるよう、その原型の価値を愛でよう! という展覧会にしたいという思いでやっております。

流行りの枕詞がついたイベントなので、展覧会について「なんだ、メタバースじゃないじゃん!」とお叱りを受けたこともあります。逆にその方は、どんなメタバースを想像して来場されたのだろうか?と思ったりもしましたが、タイトルで来場する好奇心の強さはさすがでした。

【動画】https://youtu.be/Y8B4XgcQOvY

3回目は、2022年6月。どんな空間でもキャラクター化され擬人化される動物をテーマにキュレーションして開催。個性的な5名の作家とその作品が中国にも紹介され、展覧会では中国人インフルエンサー6名の来廊があり、作品が海を渡っていきました。

また、白金台・目黒 Gomeisa GALLERY のオープニングイベントとして、動物墨絵師・佐藤周作さんによるライブペイントを実施しました。作品のモチーフは「馬」。

馬で駆け付けたら直ちに勝利するという意味をもつ「馬到成功」という言葉は、時代を越えて今も力ある人が着手すれば、すみやかに成功するという意味で用いられるようです。スタートを勢いよく切るというイメージにも合うのではないかという、佐藤さんからの想いがこもった貴重なギフトになりました。

【動画】

https://youtu.be/egbqLdeGgvo

この流れを受けて、2022年12月が4回目の開催となります。

ますますバージョンアップしていければと思います。皆様のお力をお借りしたいです。

まだまだ募集しております。まだ間に合います!ぜひ奮って応募ください。

また、来廊を心からお待ちしております。